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事件の結末はプレイヤーが決める!名探偵の目線で事件に挑む『シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-』クリア後の感想

メインビジュアル【シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-】


遅ればせながら、2018年5月にPS Plusフリープレイで配信された『シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-』をクリアしたので、感想を書いていきたいと思います。

 

ちなみに私は学生時代、学校の図書館にあった”シャーロック・ホームズ”の小説は全て読破済みです。
(※ただし、内容はもうほとんど覚えていません…)

今作はタイトル名だけは知っていましたが、詳しいゲーム内容や事前情報は全く無い状態でプレイしました。

 

 

ホームズの推理を”見る”のではなく、プレイヤーが”自分で推理し結論を出す”システムが面白い

ホームズと言えば、その脅威的な”洞察力””推理力”が魅力的な人物ですが、本作ではそのどちらも上手くゲームシステムとして落とし込められていました。

 

シャーロック・ホームズが依頼人を観察しているシーン【シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-】

▲観察して得られた情報を元に、話の中で手がかりを得ていく「観察」。

 

見落としがちな手がかりを見つけ出す「シャーロックの才能」【シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-】

▲見落としがちな手がかりを見つけ出す「シャーロックの才能」。

 

証言や現場の状況から事件発生時の出来事をイメージする「イマジネーション」【シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-】

▲証言や現場の状況から事件発生時の出来事をイメージし、事件の手がかりを探していく「イマジネーション」。

 

得られた情報同士を結びつけながら、事件の犯人や全貌を推理し、最終的な結論を導き出す「推理空間」【シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-】

▲得られた情報同士を結びつけながら、事件の犯人や全貌を推理し、最終的な結論を導き出す「推理空間」。

 

どれも”シャーロック・ホームズ”という名探偵を上手く表現しており、プレイヤーも同じ目線で事件を体験することができます。

 

もしシャーロック・ホームズを知らない人がプレイしても、しっかりと名探偵気分を味わえる良いシステムだな、と感じました。

 

さらに、正しいか正しくないかに関わらず、事件の結末をプレイヤーが決めることができるため、謎解き型のゲームとしては比較的”自由度が高い”ゲームだと思います。

 

事件ごとに異なったミニゲームがあり、メリハリがあって良い

事件によっては潜入調査や謎解き、鍵開け、アクションシーンではQTEなどの「ミニゲーム」が発生します。

QTEの発生頻度はあまり高くなく、簡単なものが多いですが、一部の謎解き部分は結構頭を使うものもあります。

QTEと鍵開け以外はほぼ使いまわしのものはなく、不自然にならないよう各事件の中に組み込まれているのが好印象でした。

 

ただし、少し説明不足な部分も多く、初見プレイ時は理解してクリアするのに時間がかかるものもありました。
(特に、第2話に出てくる遺跡の仕掛けなど……。)

 

第2話の冒頭で行われる「ローンボウルズ」というミニゲーム【シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-】

▲第2話の冒頭で行われる「ローンボウルズ」というミニゲーム。個人的に、ミニゲームの中ではこれが一番面白かったです。

 

ちなみに、どうしてもミニゲームがクリアできないときはスキップすることも可能なので、ストーリーのみをどんどん進めることもできます。

無理にミニゲームをクリアしなくても良い、という点も”自由度が高い”と思う理由の1つです。

(※ミニゲームをスキップした場合、一部のトロフィーを獲得できないことがあります。トロフィーを狙っている人は、できるだけミニゲーム系はクリアするようにしましょう。)

 

各話はマルチエンディングだが、大筋のストーリーはマルチエンディングではない

ストーリーは1話完結で進んでいき、全5話をクリアするとエンディングとなるのですが、全体を通して見ると、大筋のストーリーは最初から最後まで1本道となっていました。

代わりに、各話ごとに発生する事件を「どのような結論で解決とするか」、という部分が”マルチエンディング”になっており、そこがプレイヤーごとに異なる部分になります。

 

事件の結論を最終決定する画面【シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-】

▲最終的に「犯人は誰か」「その人を有罪にするか、無罪にするか」を決める。この選択によって、各話の終わり方が微妙に違う。

 

事件の真相へと至る道(正しい結論)はもちろん用意されているのですが、それを選ぶかどうかもプレイヤーの自由です。

 

ストーリーを書いてしまうと盛大なネタバレになってしまうので伏せておきますが、各話に張られた伏線を回収する最終話の第5話で明らかになる衝撃の事実は、シャーロック・ホームズの別の一面を見ることができ、興味深かったです。

 

ちなみに、本作には”フローチャート”機能はありません。

といっても、それほどエンディングの種類は多くなく、各話も1~3時間以内では終わるくらいのボリュームですので、全てのエンディングを見ようとしても、そんなに時間はかからないと思います。

そのため、人によっては”ボリューム不足”と感じるかもしれません。

 

個人的には、ちょうど良い難易度で、ちょうど良いボリューム感でした(^^)

 

ちょっと気になったところ

全体的に「ロード時間の長さ」が気になりました。

一応、ロード中の体感時間を短くするためか、マップで別の場所へ移動する度に挟むロード中の画面では、いままで集めた証拠の確認や推理空間を開くことができ、プレイヤーがロード中に事件の情報整理をできるように工夫はされています。

↑この点はかなり評価できます!

ですが…、それを差し引いても、やはりロード時間の長さは気になりました。

 

それと、各話で最終的な結論を出したあとのお話があっさりしすぎているため、「ん?これで終わり??」という物足りなさがあります。

正直、もう少し深掘りというか、容疑者となった人たちの”その後”とかも描いて欲しかったです…。

 

さいごに

最初は全く興味が無かったゲームでしたが、せっかくPS Plusフリープレイで出ているので遊んでみようと思いプレイしたところ、意外と楽しめました。

19世紀のロンドンを再現した街並みや人々の服装なども凝っており、グラフィック面も良いです。

 

ちなみにこのゲーム、海外ではPC用ゲームとしてシリーズ化されており、本作は初めて家庭用ゲーム機でも発売された8作目のタイトルだそうです。
※日本語版での発売もシリーズ初。

「そういえば、シャーロック・ホームズのゲームって見たことないな」と思っていましたが、本作が初の日本語版だということを知り納得しました。

 

それと、個人的にはホームズとワトソンが思っていたよりも(学生時代に思い描いていた時よりも)”おじさん”だったのが軽く衝撃でした(^^;)

 

おまけ

ホームズの自室にあるクローゼットでは、「変装」もできます。

 

シャーロック・ホームズが別人に変装したところ【シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-】

▲悪党の巣窟へと潜入するために変装が必要な場面で、普段とはかけ離れた容姿にしようとした結果、こうなりました(笑)

 

シャーロック・ホームズが神父に変装したところ【シャーロック・ホームズ -悪魔の娘-】

▲こちらは神父に変装した時のもの。割と自信作です。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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