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【感想・レビュー】『Meet Your Maker』襲撃は”死にゲー”、建設は『影牢』や『マリオメーカー』っぽい

【感想・レビュー】『Meet Your Maker』

 

2023年4月4日にリリースされた『Meet Your Maker』。リリース当日からPS plusフリープレイにて配信されていたので、私もプレイしました。

今回は、そんな『Meet Your Maker』をプレイして思ったことを書いていきます。

 

 

世界観の概要

ダークな雰囲気の世紀末が舞台。キメラという生物を成長させていくことで人類が救われる……らしい。正直、そのあたりの設定にはあんまり興味を持てなかった。

それと、四肢切断などのグロ表現があります。苦手な方は注意。

 

プレイの流れ

プレイヤーができることは、主に2つ。

  1. 「襲撃」 - 他のプレイヤーが作ったアウトポストと呼ばれる基地に侵入し、キメラのレベルアップに必要な資源”ジェンマット”を持ち帰る
  2. 「建設」 - 自分が購入した土地に、一定のルールのもと”ブロック”や”罠”、”番兵”を設置し、侵入してくる他プレイヤーから”ジェンマット”を守るように自分のアウトポスト(基地)を作る

この「襲撃」と「建設」を交互にやりながら資源を集め、キメラのレベルアップや要素のアンロックをしていく。

 

自分のアウトポストを襲撃に来た他プレイヤーに資源を奪われても、実際の自分の資源は一切減らない。なので、襲撃したらヘイト買うかもしれない……という心配は無用。設定で本当に資源を奪われるモードにも変更可能だが、基本的には何も奪われることはなく、ただ自分の資源を増やしていけるという親切設計。マルチプレイが苦手な人でも、心置きなく「襲撃」も「建設」も楽しめる。

 

プレイの流れとしては、基本的に襲撃を繰り返す。建設のみで進められるか試したが、途中で資源が足りなくなり、結局襲撃をして資源を集めなくてはならなかった。襲撃のみなら一応ゲームは進行可能。しかし、同時に建設もすることで効率よく資源集めができる設計のようだった。逆に、建設のみではなかなか進行できず、結局襲撃もしなくてはならなかったのが残念。私のように「襲撃より建設がしたいんだ!」という人には少々不満のある仕様だった。

また、番兵を近接武器で倒した時に四肢切断の表現があり、グロ系が苦手が人は少々「うっ……」となるかも。

 

それぞれのモードで思ったこと

箇条書きで、ポジティブな感想とネガティブな感想に分けてみました。

 

「襲撃」について

ポジティブ
  • 制限時間なし&何回倒されてもOKなので、どんなに難しいアウトポスト(基地)でもいつかはクリア可能になっている。
  • 誰かのアウトポストから資源を奪うという設定だが、奪われた側の資源は一切減らない親切設計。襲撃したからヘイトをもらうということもなく、どんなアウトポストにも気楽に挑めるのが良い。
  • 撃った弾丸を拾って再利用できる仕組みが面白い。この”弾丸を回収して再利用できる仕様”を逆手に取り、罠を仕込んでいるアウトポストもある。
  • すべてのアウトポストは世界中の”誰か(プレイヤー)”が作ったもの。とにかく殺意の高い凶悪な配置のものや、見た目にもこだわったものなど、バリエーションが豊か。襲撃を繰り返すたびに、効果的な罠や番兵の配置やデカールを使った遊び心を発見できるなど、間接的にプレイヤーの個性が垣間見える面白さがある。
  • 途中で攻略を諦めても、それまで取得した経験値や資源などは無くならないのが嬉しい。
ネガティブ
  • チャンピオンアウトポストなど、非常によく出来たアウトポストの攻略にはかなり手こずるため、ストレスが溜まりやすい。クリアできたとしても、定期的にまた別のチャンピオンアウトポストが登場するので終わりがない。そのたびに、何十回もやられまくる忍耐力と不屈の心、操作スキルの向上が求められる。
  • ソウル系に代表される死にゲーと一緒だが、明確にゴールがあるソウルシリーズとは違い、UGC要素が核の本作には明確な終わりがなさそう。終わりが見えない、という点で人によっては相当しんどいと思う。(逆に言えば、いつ止めても同じ)
  • 大抵の罠はグラップリングフックを駆使すれば何とかなることが多い。グラップリングフックをどれだけ使いこなせるかで、攻略のスピードがかなり変わる。
  • グラップリングフックを使わず、慎重に進もうとすればするほど、高難易度のアウトポストほど時間がかかる印象。
  • 慎重になればなるほど、長時間プレイによる集中力の低下とデス数の蓄積で疲労困憊になりがち。

 

「建設」について

ポジティブ
  • コスト制限、ルート必須、非永続化などの制限を設けるている。そのため、絶対にターゲットにたどり着けない、脱出できない、というような理不尽なモノは作れないようになっているのが良い。
  • デフォルトでは襲撃されても自分の資源は一切減らない。エンジョイ勢に優しい。設定を変更すれば、本当に資源が奪われてしまう代わりに自分が得られる資源も増える、ハイリスクハイリターンなモードにも切り替え可能。
ネガティブ
  • 最初に使える罠や番兵の種類が少ない。
  • 罠や番兵のアンロックに時間がかかる。建設をメインに楽しみたいと思っても、すぐに色々試せないのがもどかしい。アンロックに必要な資源を集めるため、どうしても襲撃をする必要がある。
  • しっかり作ろうと思えばいくらでも時間をかけられるので、かなり時間泥棒(これはポジティブにも捉えられる)

 

総評

私の総評としては、「システムとかメカニクスは面白い。ちょっと大味な印象はあるが、ハマる人にはハマりそう」です。

あと、ストーリーはあってないようなもの、という感じは拭えません。

めちゃくちゃ意地悪なアウトポストも、めちゃくちゃ親切なアウトポストも、プレイヤーの好きに作れるので、アウトポストを通してプレイヤーの個性がよく見えるのが一番面白いですね。

 

また、無駄に広くて時間がかかるようなアウトポストは評価が低く、敬遠されがち。逆に、資源がたっぷりある場所へ誘導し、襲撃者ができるだけ得をするようにデザインされたアウトポストは評価をもらいやすく、長く維持しやすい印象です。

もちろん、それだけではなく、緻密に計算された罠や番兵配置に舌を巻くアウトポストや見た目を工夫したデザイン重視のアウトポストもあったりと、楽しみ方は人それぞれだな~、と懐の深さも感じました。

 

ただ……、私は正直、そこまでハマりませんでした。理由は、ダークで重い世界観やグロ表現があること、襲撃のマンネリ化が早く、だんだん苦痛になっていったから。

唯一、建設はいいなと感じたのですが、しっかり作ろうと思うとそれなりに時間がかかるし、時間をかけて作った割には得られるものが少なく、だんだんモチベーションが下がっていきました。

今後のアップデートでどう変化していくのか。ちょっとだけ期待はありつつも、たぶんよっぽどの変更がない限り、もう一度やりたいなという気はなかなか起きそうにありません。

 

最後に

ざっくり言うと、襲撃は”死にゲー”、建設は『影牢』や『マリオメーカー』、っぽい感じがしました。これらのゲームが好きな人には、何かしら刺さるポイントがあるかと思います。

 

 

それでは、今回はこのへんで。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!