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(ネタバレなし)『UNDERTALE』の評価・感想。音楽がめっちゃ良い!クスッと笑えて泣けるRPG

UNDERTAILEの起動画面

 

日本ゲーム大賞2018 優秀賞にも選ばれた名作インディーゲーム『UNDERTALE』(読み:『アンダーテイル』、又は『アンダーテール』)

遅ればせながら日本語のPS4版を購入し、4周ほどクリアしましたので、感想などを書いていこうかと思います。

※重大なネタバレは含みません。

 

 

『UNDERTALE』とは?

アメリカに住むToby Fox(トビー・フォックス)氏がほぼ一人で制作した、”誰も死ななくていい優しいRPG”

「すべての敵を倒さずにクリアでき、すべてのボスとも友達になれる」、「RPGでありながら2Dシューティングのようなバトルシステム」、「ユーモアに溢れ、心を揺さぶってくるストーリー」、「バトルとストーリーが乖離しない考え抜かれたゲームデザイン」、「印象に残る数々のサウンド」、「個性的過ぎるキャラクターたち」などが特徴。

本作の開発に影響を受けた作品は数多くあり、日本のゲームからも多くの影響を受けているという。

2013年にクラウドファンディングでの制作資金調達に成功後、2015年にWindows/Mac向けに初リリース。その後、2017年にはPS4/PS Vita、2018年にはNintendo Switchでもリリースされた。

国内外を問わず、数々の賞にノミネート&受賞した名作インディーゲーム。

 

公式紹介ページはこちら↓

undertale.jp

 

ストーリーに泣いた

あらすじだけ見るとどこにでもありそうなお話のように見えますが、その見せ方や演出がすごく良く、最後の方は溢れ出す涙を抑えることができませんでした。

二十歳を超えてから年々涙もろくなっている私には、Pルート(救済ルート)の最後は特にヤバかったです……。こんなに泣けたゲームは本当に久しぶりでした。

 

主要な登場人物はそれほど多くありませんが、だからこそキャラクター性がよく伝わり、感情移入しやすかった。ストーリーにもブレがなく、綺麗にまとまっています。

隠されている裏情報なども用意されているので、考察好きな人はけっこう楽しめると思います。

また、セリフ回しやメタフィクション要素を含んだ演出が上手いですね。こちらの思考を読まれているような巧みな演出に、何度もドキッとさせられました。

加えて、2Dドット絵だからこその”想像する面白さ・心地よさ”があり、昨今のリッチな3Dゲームとはまた違ったゲーム体験を味わうことができました。

  

遊び心満載のバトルが面白い

『UNDERTALE』は、バトルシステムが独特です。

基本的には2Dシューティングに近い操作を要求されますが、それほど難しくはなっておらず、丁寧にバランス調整をされているように感じました。

モンスターごとに攻撃の種類やパターンが全て違っていたり、こちらを回復してくる攻撃をしてきたりなど、そのアイデアの多彩さや遊び心あふれる演出がとても面白かったです。

 

特に面白いなと思ったのが、レッサードッグ戦。私は往年のムツゴロウさん並に、ひたすらナデナデしまくりました(笑)

 

レッサードッグとのバトルシーン

▲こちらがレッサードッグ。限界までナデナデし続けると……(笑)

 

また、バトル中に表示されるテキストもユニークなものが多く、新しいモンスターに出会うのをすごく楽しみにプレイしていました。

 

音楽が素晴らしい

実は最初、BGMはそこまで気にせずに進めていました。しかし、終盤のとあるシーンで「こんなに心を動かされるのはBGMの影響が大きい」ということに気づいてからは、本作の音楽が一気に好きになりました。

久しぶりに訪れた時に安堵感を覚える最初の町”スノーフル”のBGM、パピルス戦やマフェット戦の跳ねるように楽しげなBGM、悲しみとケツイがみなぎるアズゴア戦のBGM、etc……。

時々youtubeで『UNDERTALE』楽曲関連の動画を見たりするのですが、その度にプレイ当時の情景や感情、考えていたことまで思い出し、自然と胸が熱くなります。

本当に自分の心に響いた曲って、全身に鳥肌が立ったりしますよね。私の場合は、「Reunited」や「Bergentrückung ~ Asgore」が特にそんな感じです。

 

少し余談になりますが、これまでに私が見た演奏動画の中では、以下の2つがお気に入りです。
(※積極的に漁るほど色々観ているわけではないので、他にも素晴らしいものがあるかもしれません)

 

 

 

あぁ……サウンドトラックが欲しくなるなぁ……
(もうちょっと余裕ができたら買おう)

 

総評

遊び心と愛に溢れた傑作RPG。クリア後は音楽が好きになる!

最初はみんなに言われている程ではないかな?と思いましたが、終わってみると非常に面白いゲームでした。色々な賞を受賞するのも納得。

 

古臭さを感じる方もいるであろう2Dドット絵というグラフィックも味わい深く、良く見ると表情や立ち絵のバリエーションなどが豊富。フォントや演出などに合わせて心情やキャラクター性などがよく伝わってくる細かい工夫の仕方に、「ちゃんと伝わってほしい!」という作者のこだわりを感じました。

特にサウンド面が素晴らしく、気持ちの盛り上げ方が上手い! この辺がすごく丁寧で印象的で、感情移入しやすかったです。

バトルもユーモア満載。様々な小ネタや遊び心に何度もクスッとさせられました(笑)

また、初出が英語版でありながらこういう細かい部分までちゃんと伝わってくるのは、全く違和感を感じなかった素晴らしい翻訳のおかげだとも感じました。

 

開発に時間がかかったとはいえ、これほどの作品をほぼ1人で作り上げたということに、私は心からの賛辞を贈ります。

 

 

さいごに

本作はマルチエンディング制となっており、大きく分けて3つのルートが用意されています。そして、真のエンディングは2周目以降でしか見ることができません。

しかし、1周約6~8時間ではクリアできる程のボリューム感ですので、せっかくプレイするなら是非とも真のエンディングまではプレイしてみてほしいです!

真エンドは本当に良いですよ~。堪えきれない涙と鼻水を拭うために、何度コントローラを置いたことか……。これはやって良かった、と本気で思えた作品でした。

 

ちなみに私、3つのルートのうちの1つである”Gルート”(他のルートに比べてバトルがめちゃくちゃ難しくなるルート)だけは途中で心が折れ、クリアできませんでした。。

真エンドを見たあとにGルートをやったのですが、心情的にかなり苦しかったです。それに加え、難しくなったバトルの難易度についていけませんでした。
(このルートだけは、他の方の実況動画などでエンディングを観ました)

 

そんな感じで一部難しいところもあるにはあるのですが、全体を俯瞰して見ると、難易度は比較的やさしめでバランスは取れている、と感じました。

ちょっとでも気になったという方は、今すぐではなくても良いので、ぜひ遊んでみてください!

 

この記事執筆時点では、PC(Steam) / PS4 / PS Vita / Nintendo Switchで日本語版がプレイ可能。ストーリーブックレットが同梱されているパッケージ版、ソフト本編のみのDL版、豪華特典付きのCOLLECTOR'S EDITIONなどがあります。私は価格が安めのDL版を購入しました。

COLLECTOR'S EDITIONの内容については、こちらが参考になります↓
「UNDERTALE」,日本語版コレクターズエディションと通常パッケージ版が本日発売。コレクターズエディション開封ビデオの公開も - 4Gamer.net

 

 

それでは、今回はこのへんで。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

公式サイトはこちら↓

undertale.jp

 

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