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『OW2』から復帰できた理由【オーバーウォッチ2】

『OW2』から復帰できた理由【オーバーウォッチ2】

 

『オーバーウォッチ2』(以下、OW2)のリリースから1年経ちました。前作で心が折れた私が、OW2で復帰できたのはなぜだろう?……と思い、今回は自分を振り返りながら書いてみようかと思います。

OW2のシステム的なことはあまり関係ありません。主に私の心情のお話になります。

 

前作の感想はこちら↓

www.light-gamer.com

 

 

エイム感度の基準が見つかったから

前作ではネットで上手い人がおすすめしていた感度設定をもとに、少し微調整してプレイしていました。そのうち慣れるだろうと思って続けていましたが、結局いつまでたっても命中率は上がらず、慣れることができませんでした。私の感覚がそのエイム感度についていけなかった、ずっと照準に振り回されていたような感じです。途中から調整し直すのもめんどくさくなり、最後は心が折れました。

OW2では、前作の設定が完全にリセットされたため、否が応にも再調整しなくてはならなくなりました。しかし、それが逆に良かったです。

再調整するにあたり、もう一度ネットでおすすめの感度設定を色々探してみたところ、「初心者は低感度から少しずつ調整していったほうが良い。なんなら、XY軸とも0から試してみよう」というような記事を発見。前作では、いきなり上手い人の設定をマネしてそのままだったことを思い出し、今度はこちらを試してみることにしました。その記事の作者自身も初心者と書かれており、比較的私と近い感覚なのかもしれないと思ったのも試そうと思った理由です。

実際試してみたところ、今まではただエイム感度に振り回されているような感じだったのが、ちゃんと自分で操っているような感覚になっていくのを実感。結局、紹介されていた感度設定とほぼ同じになりましたが、前作のときよりもかなりエイムしやすくなりました。

すると、試合中の視野と心の余裕が少し広がり、命中率も少し上がりました。前よりも攻撃が当たるようになったことで自分が成長している実感が湧き、だんだん楽しくなりました。

また、感度を調整する際、どの項目を調整すればいいのかが分かってきたのも大きかったです。

 

このとき、「エイム感度は自分との実力差が大きすぎる人のものより、自分に近く、少し上の人のものを参考にするほうが良い」ということを学びました。

 

私のエイム感度の基準(参考までに)

【OW2】エイム感度の設定画面

ソジョーンを基準に全体のエイム感度を設定

まず、エイム感度全体の基準になるヒーローを「ソジョーン」に決めました。基準を1つ決めることで、他ヒーローのエイム感度も調整しやすくなります。

なぜ基準がソジョーンなのかというと、「操作感がソルジャー76に近く、リコイル制御が必要ない」から。個性が強いオーバーウォッチキャラの中では、「一番オーソドックスなFPSキャラであるソルジャー76を基準にすると他FPS経験者も慣れやすいらしく、逆もまた然り」……みたいなことをどこかで見たような覚えがあること、「ソルジャー76以外のヒーローはリコイル制御が必要ないため、全体の基準として考えるなら立ち回りや距離感がソルジャー76に近いソジョーンのほうが良さそう」というのが理由です。

 

焦りがなくなったから

思えば、前作で初めてFPSというものにハマってから、自分がどこまで上手くなれるか試したい、一緒に始めた弟よりも上手くなりたい、という思いでもがいていたように思います。

しかし、結局うまくいきませんでした。当時、自覚はしていませんでしたが、上手くならなければいけない、という強迫観念みたいなものに取り憑かれ、変に焦っていたように思います。しばらく離れてみてわかったのですが、これが私を苦しめていた原因のように思いました。下手な自分を認めたくなかったんだと思います。

 

そして、OW2をやっていこうと思ったとき、心に決めたことがあります。

 

決めたこと1:ライバルプレイはやらない

それは、「ライバルプレイ(ランクマッチ)はやらない」ということ。前作での経験から、ランクの増減を気にしているから焦っている → 焦っているから小さなミスでもイライラする → イライラばかりするから楽しくない ……と気づいたため、もうランクを目標にするのはやめました。

 

決めたこと2:人(味方)や自分に期待しない

同時に、他人(味方)や自分に期待することもやめました。

イライラする原因の一つに「味方が上手くやってくれるだろう」と”勝手に”期待している自分がいるから。だから、他人のミスや非効率な行動にいちいち腹を立てる。そもそも、どこの誰かも知らない人と組むランダムマッチなら上手いことを期待するだけ無駄だと思い、誰にも期待しないことに。すると、大抵のことは笑って流せるようになりました。

また、”自分に期待しない”というのは、ありのままの自分(の実力)を受け入れるという意味です。「自分の腕前はこんなものじゃないはずだ(自己否定)」という考えを捨て、「ま、こんなもんだな(自己受容)」と考える。勝とうが負けようがとにかく否定しない。そこから無理して改善点を見つけ出そうとせず、ふと気づいたことがあったときにだけ、次からはここを変えてみようかなと改善していけばいい。

 

人と比べることで無駄に疲弊していたことを反省し、「無理に頑張ろうとしない。頑張らなくていい。自分が楽しめる範囲で楽しむ」と決めて行動したとき、やっと心が軽くなりました。

 

味方を殴る味方に遭遇しにくくなったから

前作では、ライバルプレイでもクイックプレイでも結構な頻度でこういう方がいました。気持ちは分からなくもないですが、やられた方も周りにいる方も良い気分にはなりません。小さなことかもしれませんが、これの積み重なりは相当しんどかったです。(見ていなくても音で分かってしまうのが、またツラい……)

それがOW2のクイックプレイを始めてからは、ほぼ見なくなりました。2としてリニューアルするにあたり、ランクやマッチング周りが見直されたことで、こういうことをする人が多い層から私が外れたのかもしれません。もしくは、基本無料化したことで単純に人が増えて遭遇しにくくなったのかも?? 詳しくはわかりませんけども。
(でもまぁ、今でもたま~にそういうことをする人とマッチングすることはあります。ホントたま~にですけど。私の体感では、この1年間定期的にプレイして2,3人くらいの頻度でした)

 

とにかく、こういう士気や気分を下げる行為をする人たちとほとんどマッチングしなくなったことで、余計なストレスを溜めずに遊べるようになったのが良かったです。

ただ、ランクが上がるとまたこういう人たちと遭遇しやすくなるのかな……と、逆にランクが上がることへの怖さが芽生えました。これも、ライバルプレイをやめた理由の一つです。

 

自分が楽しいと感じるものが分かったから

それは、「攻撃を当てること」。単純ですね(笑)

焦っていたころには気づきませんでしたが、私は試合の勝ち負けではなく、どれだけ上手く攻撃を当てられたかで満足感や楽しさを感じるようです。これは、負けたけどたまたま自分の攻撃が上手くいった試合が続いたことで気づきました。

なので、ゲーム側で提示される目標よりも”自分が楽しく感じることをする”ということを目標にプレイするようになりました。この場合でも、一応最終的には勝利に近づくはず。そうすると、真剣に貪欲に勝利を追求するライバルプレイは私には適していません。こういった理由から、ライバルプレイはやめました。

勘違いしてほしくないのは、勝利を目指すという目標自体を諦めたわけではないということ。単に優先順位を下げただけです。勝ち負けは仕方のないこととして負けることを許容しつつも、最初から負けるつもりでプレイはしません。

 

できるだけ楽しくオーバーウォッチを遊ぶにはどうすればいいのか。私にはこういう形の楽しみ方が合っているようでした。

 

さいごに

一番大きかったのは、「焦りがなくなったから」ですね。自分に合っていないことを無理に頑張ろうとしていたせいで、どんどんダメになっていったように思います。

それと、私は努力の仕方が下手なのかもしれません。前作も含めて、この心境にたどり着くまで7年もかかってますからね。。ま、過ぎたことはしょうがないです。

 

ちょっと余談

時々ネット上で「オーバーウォッチから逃げるな」という言葉を目にしますが、私はこの言葉が嫌いです。価値観を押し付け、心を縛る”呪い”をかけられているように感じるからです。

本気でプロになるつもりでもない限り、嫌になったら離れればいいし、またやりたくなったときに戻ってくればいい。それくらい気楽にゆるくやってもいいでしょう。ストレスを溜め込んで心身を悪くするくらいなら、早めに見切りをつけて他のことに意識を向けたほうがマシだと思います。

ゲームなんだもの。楽しんだもの勝ちです。

 

自分を知り、自分が楽しいと感じる範囲で楽しめばいい。

今後も無理せず、マイペースに遊んでいこうと思います。

 

 

それでは、今回はこのへんで。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!