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【感想・レビュー】『Lies of P(体験版)』王道ソウルライクアクション。面白いけど武器の耐久値や研磨作業に少々不満あり

 

2023年6月9日より『Lies of P』(ライズ・オブ・ピー)の体験版が配信されました。ひとまず体験版でできるところまで終わったので、感想などを書いていこうと思います。

※製品版ではなく、「体験版の感想」です。製品版では、内容が少し変わる可能性もありますので、ご注意を。

 

 

ベースはソウルシリーズ。高難度アクション好きにおすすめ

  • 死んだら死んだ地点に”エルゴ”(ソウルみたいなもの)を落とす
  • ”stargazer”(篝火みたいなもの)で復活ポイントの設定やレベルアップ、アイテム整理、テレポートなどができる
  • 受けたダメージの一部を攻撃することで回復できる”ガードリゲイン”(Bloodborneのリゲインと同じ)がある
  • 敵の背後やチャージ攻撃で体勢を崩したあとに出せる”致命攻撃”(致命の一撃みたいなもの)
  • 敵を倒してエルゴを集め、各ステータス値に割り振って強化していく”レベルアップ”
  • ”装備重量”によって回避や動作が遅くなったり、早くなったりする
  • 敵の攻撃を連続でいなしたり、ノーダメージで敵を倒したり、ボスなどの強敵を倒したときの爽快感と達成感がハンパない

……など、多くのところでソウルシリーズの影響が濃いタイトルとなっています。

 

もちろん、ソウルシリーズとは異なる本作独自の要素もあります。例えば、

  • 武器の”刃”と”柄”を自由に組み換えて武器が作れる
  • 刃と柄それぞれに”フェーブルアーツ”という固有技がある
  • 特殊な攻撃アクションを出せる左手の義手”リージョンアーム”がある
  • 攻撃したりガードしたりすると武器の”耐久値”が減り、耐久値が減ると与ダメージ量も減る
  • 回数無制限でいつでもどこでも武器の耐久値を回復できる”研磨機”がある
  • ジャストガードを何回か成功させることで、敵の武器を壊せるパターンもある

……などです。

 

戦闘では、ガード、ジャストガード、回避(ステップや前転)などで敵の攻撃をいなしてから隙を見て反撃する感じがまさにソウルライク。近距離で能動的に攻撃し続ける感じはBloodborneにも似ている。

通常ガードでは削りダメージを受けるが、ジャストガードならダメージは完全に0。敵が赤く光ってから繰り出す攻撃は、ジャストガードでしか防げない。そのため、回避を極めるより、ジャストガードを極めるほうが安定するように思いました。

もし回避を重視するなら、あえてロックオンを外して前転したり、常に背後に回り込むようにしたり、フィールドを広く使って走り回りながら避けられない攻撃を無理やり避けるなどの工夫やテクニックが必要になりそう。

しかし、常に広い場所で戦えるわけでもありません。だったらジャストガードを上手くできるようになったほうが、どんな状況でも有利に立ち回れる気がします。なので、私はザコ敵もボスもジャストガード主体の大剣装備で立ち回りました。ジャストガード自体が難しいので、敵の攻撃モーションになれるまではめちゃくちゃ死にました。でも、連続で成功するととても気持ちいいです。

 

不満なところ

武器の耐久値管理が面倒

武器の”耐久値”や”研磨機”システムは、ちょっと面倒な印象を持ちました。というのも、攻撃やガードなどによる耐久値の減りが意外と早く、戦闘中でも武器の耐久値を常に気にしないといけないのが煩わしいから。

耐久値は敵に攻撃を当てても減りますが、特に通常ガードで攻撃を受けると大きく減ります。カードしてもダメージを完全に防げないので、体力もジリジリ減ります。そのため、連撃後の敵に隙が生まれても反撃するより距離を取って、通常ガードで減った耐久値の回復を優先せざるをえません。

ちなみに、ジャストガード成功時は体力も耐久値も全く減らないため、慣れてくれば普通にガードするよりジャストガードをするほうが断然良いです。難しいですが。

攻撃やガード後に研磨を挟む必要性を考慮すると、攻勢に出れる回数が思ったより少ないです。ザコ敵を倒すたびに研磨、ボス戦の最中もこまめに研磨。研磨も一瞬では終わらない。この”研磨して耐久値を回復する時間”がすごくもどかしい。

じゃあ、こまめに研磨しなければいいのでは?と思うところですが、そうもいきません。耐久値が減った状態だと与ダメージ量が減りますし、そうなると結果的に攻撃を当てる回数が増加します。さらに耐久値0になると武器自体が壊れて修復も不可になります。効率を考えると武器の耐久値を常にMAX近くに保つことが戦闘の基本になるので、どうしても途中で挟む”研磨タイム”によって攻撃したいのに攻撃できない、テンポが崩れるのがじれったくて仕方がありません。

この「常に武器の耐久値を気にしなければならない」という点が不満に感じた部分です。

 

レベル21以上は拠点へ戻らないとレベルアップできない

レベル20まではstargazer(篝火のようなもの)でレベルアップが行えます。しかし、レベル20になるとstargazerからレベルアップという項目が消えます。では、それ以上レベルアップするにはどうすればいいかというと、拠点のホテル・クラットへ戻り、青い髪のNPCソフィアへ話しかけます。レベル21以上に上げるにはソフィアへ話しかけるしかレベルアップする手段がありません。つまり、レベル21以上にレベルアップしたいときは毎回拠点へ戻る必要があるということです。

いくらstargazerからテレポートできるとはいえ、毎回ロード時間もかかるし、イチイチ拠点へ戻らないとレベルアップできないという手間がとても面倒でした。

 

ストーリーは分かりやすい

特に説明もなく唐突に始まるのはソウルライクではおなじみですね。本作も説明は少なめで始まります。……が、マップの途中に落ちている資料や味方キャラとの会話でこの世界の情報が入手しやすく、目的もはっきりしているためストーリー自体は割りと分かりやすい部類だと思いました。

モチーフが「ピノキオ」ということもあり、見知った単語や人物名が登場することも多く、完全オリジナルの世界観よりは理解が追いつきやすいです。

 

最後に

体験版ではゼペットおじいさんを見つけたあと、次のボスを倒すところまで遊べました。一部不満な点はありましたが、それ以外は特に不満もなく、高難度アクションゲームとしての完成度はとても高いと思います。ストーリーも思ったより良さげでしたし、体験版が意外と長く遊べたので満足です。

総評としては面白かったし、続きもやってみたいのですが、私の経済的余裕があまりないので、本作の製品版は見送ります。。フリープレイとかゲームカタログに出てきてくれたら嬉しいなぁ。

 

おまけ:体験版クリア時のステータスと装備

ステータス画面【Lies of P】
装備画面【Lies of P】
大剣なので原動力をメインにステ振りしました。積載力は全部装備しても重くならないところまで上げ、それ以外は気力と体力へ。大剣は突き攻撃が使いやすかったです。

 

 

それでは、今回はこのへんで。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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